"見過ごせない、「道路の番人」"

　あまり世間には知られていない「雨水桝」という設備。実は道路の品質維持において、極めて重要な役割を担っているのです。私たちが普段から歩いている道路の下には「合流式」「分流式」という、二つの下水道管が通っています。生活汚水と雨水を一緒の管で流すのが「合流式」、別々に流すのが「分流式」です。雨水桝はその管に土・枯れ葉等のゴミが流れないよう「番人」としてガッチリとガードをする機能を果たしています。その番人に「詰まり」が生じたら、もう大変。道路に水が溢れかえる「冠水」被害が生じ、特に合流式のケースでは汚水までが広がってしまいます。道路環境をクリーンに保つ上では、定期的な雨水桝の清掃を強く意識しなければならないのです。